★緊急特別回★派遣健保解散でこれからどうなる?~派遣会社を選ぶ際にチェックしたいポイント~

更新日:2019/03/22

第二十六回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」 
派遣健保解散でこれからどうなる? 
~派遣会社を選ぶ際にチェックしたいポイント~

仕事に価値(メリット)を提供する「Job Merit」のワークコンシェルジュとして働くジョブメリさんが、イマドキの若者の働き方についてさまざまなタイプの大人たち議論を交わす「いいね!働き方コーデのオトナ診断」。

2019年3月、「人材派遣健康保険組合(はけんけんぽ)」が解散することになりました。これまで派遣社員として働いていた方の中には、はけんけんぽに加入していた方もたくさんいるでしょう。ジョブメリさんの友人である進藤さんも、そんな中の一人です。「はけんけんぽが解散し、協会けんぽに移行します」という通知を受け取った進藤さんは、これまでと同じ条件で健康保険に加入し続けることができるのでしょうか?

ジョブメリさん、進藤さんと一緒に、派遣社員の健康保険についてあらためて考えてみましょう。「協会けんぽ」よりも少ない保険料で健康保険を利用するための方法についても、合わせてご紹介します。

人材派遣健康保険組合(はけんけんぽ)が2019年に解散
ジョブメリさん:
3ヶ月ぶりですね。お変わりありませんか?

進藤さん:
はい。ジョブメリさんもお元気そうで何よりです。

ジョブメリさん:
元気が取り柄ですからね! この間健康診断に行ってきたんだけど、お医者さんから褒められましたよ。

進藤さん:
すごい! ……健康診断といえば、「はけんけんぽ」の件、聞きました?

ジョブメリさん:
解散するって話題になっていますね。
うちは違うんだけど、進藤さんの働いている派遣会社の健康保険は、はけんけんぽなんでしたっけ?

進藤さん:
そうなんです! 解散するって通知を受け取ったんだけど、よくわからなくって。

ジョブメリさん:
社会保険には、大企業が集まってつくる健康保険組合の組合健保と、協会けんぽの2種類があるんです。
はけんけんぽは組合健保のうちのひとつだったんだけど、高齢者が多くなったことや高齢者の医療費が
かさんだことで経営が厳しくなって、解散することになったんですよ。

進藤さん:
協会けんぽっていうのは、私たちが移行することになるっていう健康保険ですよね?

ジョブメリさん:
そうです。全国健康保険協会が運営していて、厚生労働省が管轄なんですよ。

進藤さん:
健康保険の中にもいろいろあるんですね。

ジョブメリさん:
そうですね。大企業が作っている組合健保にはたくさんの種類があるけど、はけんけんぽは
その中でも2番目に大きいとされることもあるくらい加入者数が多かったから、解散するって聞いて驚きました。

進藤さん:
そうだったんですか……。でも、健康保険に加入できなくなるわけじゃなくてよかったです(笑)!

ジョブメリさん:
そうですね(笑)。でも、安心するのはちょっと早いかもしれませんよ。
はけんけんぽから協会けんぽに移行した場合、健康保険を利用するための
条件や利用できるサービスが変わってくるんです。


はけんけんぽから協会健保に移行すると何が変わる?
ジョブメリさん:
組合健保は、それぞれ独自の保険料率や給付制度を設けることができるんです。
そのため、どこの組合健保に加入しているかによって、待遇が違ってしまうということがあります。

進藤さん:
同じ金額を稼いでいても、所属する組合健保によって保険料が違うんですか?

ジョブメリさん:
そうなんです。組合健保の中には、高額な医療費がかかったときのための
独自の付加給付制度を設けていたり、普通の健康診断よりも項目数が多い
人間ドックが受けられたりするところもあるんですよ。

進藤さん:
そうなんですか。でも、はけんけんぽはそんなに恵まれていたかなぁ?

ジョブメリさん:
付加給付制度はありませんでしたが、はけんけんぽだと、28歳の進藤さんでも
「基本健診A」という健康診断を受けられましたよね?

進藤さん:
はい。自己負担額はありますけど、はけんけんぽから補助も出てますよ。あとは、婦人科検診ですね。

ジョブメリさん:
協会けんぽの場合は、一般検診の補助が受けられるようになるのは35歳以上の人だけなんです。
それに、乳がん検診は40歳以上が2年に1回だけ、子宮頸がん検診も2年に1回の受診になります。

進藤さん:
ええ!? そうなんですか! それは困りますね。

ジョブメリさん:
あとは、保険料ですね。進藤さんのお住まいは東京都でしたっけ?

進藤さん:
そうです。

ジョブメリさん:
それだと、少しだけですが健康保険料も上がりますよ。
はけんけんぽの保険料は、一律で9.7%(自己負担4.85%)ですが、協会けんぽは9.9%(自己負担4.95%)なので…‥。
(平成29年度料率基準)

進藤さん:
住んでる場所によって保険料が変わるんですか?

ジョブメリさん:
はい。協会けんぽの保険料は、住んでいる都道府県によって違っています。
だから、はけんけんぽから協会けんぽに移行することでどのくらい保険料が変わるかも、
住んでいる場所によって変わります。
もっとも、はけんけんぽから移行して保険料が安くなる都道府県は新潟県だけですから、
ほとんどの人は値上がりすることに変わりはありませんけど……。

進藤さん:
健康保険に加入し続けられるならいいかと思っていたけど、細かいところで結構条件が厳しくなるんですね。

自分で加入する健康保険は選べないの?
進藤さん:
協会けんぽ以外の健康保険組合を選んで加入することはできないんですか? 
もっといい条件のところがあるなら、そっちにしたいです!

ジョブメリさん:
残念ながら、それはできません。どこの健康保険に加入するかは、勤めている会社に応じて決まるんです。
つまり、同じ会社に勤めている人は全員同じ健康保険に加入することになりますね。

進藤さん:
じゃあ、派遣社員の人はみんな協会けんぽになるってわけですね。
……あれ? さっき、ジョブメリさんは違うって言っていましたか?

ジョブメリさん:
そうです。派遣会社の中にも、はけんけんぽを利用していないところがあるんですよ。

健康保険がすべてではないが、今後は加入できる健康保険もチェックしよう
進藤さん:
これまでまったく意識したことがなかったんですけど、これからは登録する派遣会社が
どこの健康保険に加入しているのかチェックしてみるようにしますね。損をしないようにしなくちゃ!

ジョブメリさん:
そうですね。時給だけじゃなくて、社会保険料や保障の面も気にして仕事先を選びましょう!

進藤さん:
ちなみに、ジョブメリさんのところはどんな健康保険組合なんですか?

ジョブメリさん:
私が勤めているJCS(日本コンベンションサービス)は、東京広告業健康保険組合(アド健保)
というところに加入しています。
ちなみに、保険料率は平成29年度料率基準では8.9%(自己負担4.45%)で、付加給付制度もあるから、
なかなか好条件です。
先ほどお話しした協会けんぽより保険料率が1%低いので、たとえば給与額面が30万円/月なら
3000円(本人負担分は1500円)安いということになります。
ちょっと贅沢なランチ分くらいになりますね!

進藤さん:
ちょうど今の派遣先の更新時期が近付いているんですよね。
これからは、ジョブメリさんの会社にお世話になるのもいいかも!?

ジョブメリさん:
保険のことだけで派遣会社を選ぶのがよいわけではありませんが、
安心して働き続けるためにも、社会保障や健康診断の充実は大切です。
登録したくなったら、いつでも声をかけてね!


【今回のまとめ】
・社会保険には、健康保険組合の「組合健保」と「協会けんぽ」の2種類がある。
・はけんけんぽから協会けんぽに移行した場合、条件や利用できるサービスが変わってくる。
・社会保険料や保障の面も気にして仕事先を選ぼう。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

進藤さん:28歳女性、独身。ジョブメリさんの勤めているJCS(日本コンベンションサービス)ではない
     派遣会社に所属しているが、共通の趣味がきっかけで知り合い、それからはプライベートでも会う仲に。     ジョブメリさんに仕事のことなども以前から相談していた。

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