第27回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」  ~派遣でも産休・育休は取れるの?~

更新日:2019/06/12

第二十七回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」 
産休・育休に関する疑問

~派遣でも産休・育休は取れるの?~

仕事に価値(メリット)を提供する「Job Merit」のワークコンシェルジュとして働く
ジョブメリさんが、イマドキの若者の働き方についてさまざまなタイプの大人たちと
議論を交わす「いいね!働き方コーデのオトナ診断」。
「働き方」や「ワークライフバランス」が取りざたされることも多くなった昨今、
どのようにプライベートとキャリアを両立していくか、あらためて考えるようになった
という方も多いでしょう。特に、女性の社会進出が進んだことで産休や育休に関する考え方や
制度は近年飛躍的な進歩を遂げています。

派遣社員として働く女性にとっても、こうした変化は等しく訪れています。
今回は、派遣社員として働く女性のライフプランについてお悩みの上野さんと一緒に、
産休・育休制度についてジョブメリさんの話を聞いてみましょう。


派遣も産休・育休は取れる
ジョブメリさん:
上野さん、はじめまして。ジョブメリです。今日は私に相談があると伺っています。

上野さん:
はじめまして。実は私、今度結婚することになったんです。

ジョブメリさん:
そうなんですか、おめでとうございます!

上野さん:
ありがとうございます! でも、結婚するにあたって、あらためて自分の人生を
考え直したときに、今後も派遣社員という働き方で大丈夫か、不安になってきてしまって……。

ジョブメリさん:
正社員を目指したいということですか?

上野さん:
プライベートとの両立ということを考えると、できればこのまま派遣で
働いていきたいとは思っています。
でも、私も婚約者も、結婚後は早めに子どもが欲しいと思っていて……。

ジョブメリさん:
なるほど! 派遣社員は育児との両立もしやすいのでおすすめですよ。

上野さん:
そうですよね。その点では魅力的なんです。
でも、正社員だと産休や育休が取れるじゃないですか。
派遣社員の場合、休むとその分お給料がもらえなくなってしまいますよね。

ジョブメリさん:
それが上野さんのお悩みですね? それなら、私が力になれるかもしれません。
実は、派遣社員も産休や育休を取ることができるんですよ!

上野さん:
えっ、そうなんですか!?

ジョブメリさん:
はい。派遣社員だって、条件を満たせば社会保険に加入したり、有給休暇を付与されたりしますよね?
それと同じように、産休・育休だって取得できるんです!

産休・育休を取得する条件
上野さん:
産休や育休を取得するにも条件があるということですか?

ジョブメリさん:
産休は誰でも取得することができますが、育休には条件があります。
でも、これは派遣社員だからということではなく、正社員の場合でも同一です。
そもそも、産休と育休の違いはご存知ですか?

上野さん:
お恥ずかしい話ですが、産むときのお休みと、子育てをするときのお休み、というくらいしか……。

ジョブメリさん:
いいんですよ! 実際に取得してみないと、具体的にはよくわからないという方もたくさんいます。
産休は産前6週間前(双子以上の多胎妊娠の場合14週間前)から取得可能で、
事前に事業主に申し出ることによって取得ができます。
期間は、原則として出産後8週間です(本人の申し出があり、医師が許可した場合、6週後から復帰も可能)。

一方の育休は、子どもが1歳になるまでの間取得できます。
この期間は、子どもが保育園に入れなかったなどの理由がある場合、最大で2歳になるまで延長できます。

上野さん:
基本的には、生まれる1月半前から子どもが1歳になるまで、お休みできるということですね。

ジョブメリさん:
その通りです! 育休を取得するための条件は2つあって、
1つ目が「同じ雇用主の元で1年以上働いていること」、
2つ目が「子どもが1歳6ヶ月になるまでに雇用が終了する予定ではないこと」です。

上野さん:
同じ派遣会社から1年以上派遣されている、というところは
わかりましたが、2つ目がよくわかりません……。

ジョブメリさん:
派遣元の企業が、「契約更新は最長で2年までという条件を付けている。
現在は就業中だが、休業中に契約の上限を迎え、その後の更新はないため、
復帰後の雇用継続はないことが確定している」というような場合は、育休を取ることができません。
反対に、「短期間の契約を上限なく継続して繰り返している。今後どうなるかはわからない」
というときは、育休の取得が可能です。

上野さん:
子どもが1歳6ヶ月になった時点で、最初にその派遣先に勤め始めて3年以上に
なってしまうという場合はどうすればいいでしょうか? 同じ派遣先には戻れませんか?

ジョブメリさん:
大丈夫です! おっしゃる通り、3年以上継続して同じ事業所で働くことはできませんが、
3ヶ月のクーリング期間を設ければ問題ないんです。
産休・育休中であっても、このクーリング期間を設けたのと同じことになるので、
逆に、「復帰時点から新たに3年」働くことができるんですよ。
ただし、これは派遣先が希望した場合に限り、という条件がつきます。

産休・育休中の手当・給付金の条件は正社員と同一

上野さん:
育休や産休の間は、社会保険料が免除されてお給料の一部が支給されるんですよね?
これは、派遣社員でも同じなんですか?

ジョブメリさん:
はい。出産のときには「出産育児一時金」が、産休中は健康保険組合から「出産手当金」が、
育休中は雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。

上野さん:
支給元が違うんですか! 派遣会社からもらうわけではないんですね。

ジョブメリさん:
はい。でも、育休や産休の手続き自体は派遣会社を通して行うことになります。
休業に入る1ヶ月以上前に会社に書面で申し出て、手続きをするようにしてください。
ちなみに、健保によっては更に付加給付金などがもらえるところもあります。
例えば東京広告業健康保険組合「アド健保」に加入されている方は、産科医療補償制度で
決められている水準に加え、3万円の付加給付が支払われますよ。

復帰は状況によっても変わることも……
ジョブメリさん:
産休や育休を理由にした雇い止めは法律で禁止されています。
でも、派遣の場合、3ヶ月や6ヶ月といった短期間の契約を
更新していく形で派遣されるのが一般的ですよね。

上野さん:
はい、そうですね。

ジョブメリさん:
たとえば、契約期間の終了月と産休に入る月がたまたま重なってしまった場合、
そこで「契約期間満了」となってしまうこともあります。
これは、派遣社員が産休・育休を取得するときに注意しておかなければいけないポイントです。
ここで契約が終了した場合は、派遣会社との雇用契約も終了するのが一般的ですから、
産休や育休を取ることができなくなってしまうんです。

上野さん:
それは困りますね……。

ジョブメリさん:
復帰についても、1年以上経過した後、まだ同じ会社が派遣社員を募集しているとは
限りませんから、元の職場には戻れないケースがあります。
また、子どもがいることで、復帰前と同じ働き方ができないということもあるでしょう。
時短勤務が認められるかどうかや現在の職場に復帰できるのかどうかは、
事前に確認しておいた方がいいかもしれませんね。

上野さん:
なるほど。でも、事前に「大丈夫」と言われていても、
1年も経ったら状況が変わるということもありますよね?

ジョブメリさん:
あります。派遣社員でも産休や育休を取れるというのは事実ですが、
実際に取得してスムーズに職場復帰ができるかどうかは、それまでの
その人の働き方や、派遣会社や派遣先との信頼関係をいかに築けているか
によって左右される部分もあるでしょう。

上野さん:
「ぜひ戻ってきて欲しい!」と思ってもらえる働きをしていくことが大切ということですね!


まとめ
産休・育休の取得やその後の復帰については、派遣会社や派遣先、
本人の雇用契約の状況などによって異なる場合があります。
「制度があるから誰でも取れる」と考えていると、思わぬ壁に
ぶつかってしまうこともあるので気をつけましょう。

普段から派遣先の社員と良好なコミュニケーションを取り、仕事を積極的に行って
「貢献度の高い、離したくない派遣社員」という認識を持ってもらうことが大切です。
また、登録している派遣会社によっては、産休や育休に理解がない場合もあります。
信頼できる派遣会社や担当者と出会い、関係を構築していくことも、安心して
働き続けていくために意識しておくべきポイントです。
法制度を十分活用するためにも、「望まれる派遣社員」を目指しましょう!

【今回のまとめ】
・派遣社員も産休や育休を取ることができる。
・「産休育休中」の手当・給付金の条件は正社員と同一。
・法制度を十分活用するためにも、「望まれる派遣社員」を目指そう。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

上野さん:現在、派遣社員として従事。結婚を機に正社員から派遣となり、
     そろそろ子どもが欲しいと考えている。
     派遣の仕事は続けたいと思っているが、派遣も産休・育休は取れるのか不安を抱いている。

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