第29回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」 家事と仕事を両立をするには?~失敗から学ぶポイント~

更新日:2019/07/11

第二十九回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」 
家事と仕事を両立をするには? 
~失敗から学ぶポイント~

仕事に価値(メリット)を提供する「Job Merit」のワークコンシェルジュとして働く
ジョブメリさんが、イマドキの若者の働き方についてさまざまなタイプの大人たちと
議論を交わす「いいね!働き方コーデのオトナ診断」。
女性の働き方を考える上で、育児や家事との両立は意識せざるを得ない問題でしょう。
今回ジョブメリさんがインタビューした中山さんも、5歳になる男の子を育てるママであり、
働く女性でもある方です。

今では仕事と家庭を上手く両立している中山さんですが、最初から上手くいったわけではありません。
子どもが3歳になったのをきっかけに社会復帰した中山さんの失敗談と、両立できるように
なるまでの過程を伺いながら、女性の働き方について考えてみましょう。


仕事も家事も完璧に!と思ったけど……
ジョブメリさん:
こんにちは。今日は休日なのにインタビューにお呼び立てしてすみません。

中山さん:
いえいえ! 私の体験談が、少しでも家庭と仕事の両立に悩む方の参考になればいいんですけど。

ジョブメリさん:
中山さんは、お子さんが3歳のときにお仕事に復帰されたんですよね?

中山さん:
はい。初めての子どもなので、育児も完璧を目指したいという
気持ちが強くて、3歳までは育児に専念しました。

ジョブメリさん:
上手くバランスを取れると感じたタイミングで復帰なさった?

中山さん:
自分ではそう思っていました。3年子どもと向き合って、
これなら保育園に預けている間に仕事ができるだろうと。
保育園に預けさえすれば、その間に仕事をして、帰ってきてからは
ママとしての自分になれるという気持ちがあったんですよね。

ジョブメリさん:
でも、それって簡単なことではないですよね?

中山さん:
今となってはそう思いますけれど、当時はできると思ったんです。
昼間は子どもがいなかったころと同じように仕事をして、帰ってきてからは
仕事を辞めた後と同じようにママになる……そんな自分を目指していました。

ジョブメリさん:
仕事も家事も、手抜きはせずに頑張っていらした?

中山さん:
はい。社会復帰する以上、仕事の手を抜くことはできません。
派遣先から「いい人が来てくれて助かったよ!」って感謝されるような人材になりたかったんです。
だから、言われた通りのことをこなすのはもちろん、「何を求められているのか」を事前に
察知して動くことを意識していました。

ジョブメリさん:
素晴らしい考え方ですね!

中山さん:
家事も手を抜かずに、洗濯は毎日、料理もすべて手作りで栄養バランスのいいものを用意して、
掃除もきちんとやる、ということを心がけていました。
事前にシミュレーションしたタイムスケジュールでは、それでもどうにか回せるはずだったんです。

ジョブメリさん:
実際にやってみたら、そうではなかった?

中山さん:
そうなんです。過密スケジュールを組んでいたせいで、帰りの電車が20分
遅延しただけですべての予定が狂ってしまいます。
それに、子どもだって親の思い通りになんて行動してくれません。
なかなか寝てくれなかったり、食事に時間がかかったりすることなんてしょっちゅうです。

でも、自分に余裕がないものですから、そういう態度にイライラが募ってしまって、
どんどん怒りっぽくなっていきました。
夫に対しても、「私がこんなに大変なのにわかってくれない」という気持ちになりましたし、
ちょっとした行き違いが大きなケンカに発展してしまうことも……。

ジョブメリさん:
そんなにストレスをためてしまうと、仕事にも影響が出てしまったんではないですか?

中山さん:
はい。自分自身が苛立っていたので、トラブルが起こったときに冷静に対処できなくなったり、
ネガティブな気持ちを引きずったまま働くことで業務効率が下がったりしてしまいました。

挫折を経験し、考え方を変えるきっかけに

ジョブメリさん:
正直、かなりギリギリの状況で働いていらしたと感じましたが、今はとても穏やかでらっしゃいますよね?

中山さん:
はい。考え方を変えたことで、ぐっと暮らしやすくなったんです!

ジョブメリさん:
仕事先は以前と変わらないんですよね?

中山さん:
はい(笑)。基本的な勤務時間や家事時間は以前と同じです。
でも、「今ある時間で無理なくできること」を意識するようにしたんです。

これまで、私は「仕事をしているからといって家事の手を抜くのは悪いこと」と思い込んでいました。
でも、そのせいで家庭内の空気が悪くなって、笑顔が減っていることに気づいたんです。
それって、全然「完璧なママ」でも、「完璧な妻」でもありませんよね。
家族にとっても自分にとっても、一番大切なのは整った生活を送ることより、
楽しく笑顔で暮らすことだったんです。

ジョブメリさん:
チリひとつない家の中でも、家族仲が悪かったら居心地がよくないですものね!

中山さん:
そう思ったら、気持ちに余裕が出て、家事のやり方を自然に変えられるようになりました。
仕事だって、効率化が大切ですよね。家事もそれと同じだなと思って、必要がないところに
手をかけすぎることはしないで、優先順位をつけていくことにしました。

ジョブメリさん:
社会人として働いているからこその考え方ですね! 
具体的には、どんな風にやり方を変えたんですか?

中山さん:
まず、洗濯は子どもの衣類が多いのでできるだけため込まないようにしました。
これは優先順位が高いことです。でも、絶対に朝回さなくちゃいけないという
思い込みはやめて、常識の範囲内の時間であれば、夜の洗濯でもいいことにしました。

それから、掃除はクイックルワイパーやコロコロ、ハンディモップを駆使して、空き時間に
ささっと済ませておいて、しっかりした掃除は時間があるときにすればいいことにしたんです。
これだけでもかなり時間が短縮されましたし、家の中の汚れも全然目立たないことに気づいたんです。

ジョブメリさん:
食事はどうですか?

中山さん:
これも、「時間のあるときにやる」を徹底しました。子どもを夫に見ていてもらえる休日などに
小分け冷凍や下味付け、野菜のカットなどを全部終わらせておいて、平日は仕上げだけで済むようにしたんです。
それから、「忙しくて余裕がないときは出来合いのものを使ってもいい」
「笑顔でいられるならそのほうがむしろプラス」という風に考え方を変えました。

ジョブメリさん:
家事のやり方を徹底的に見直したんですね!

中山さん:
仕事に関しても、これまでは頼まれると残業や休日出勤もできるだけ受けていたんですが、これは止めました。
その代わり、就業時間中はしっかり集中して取り組むことをより一層意識したんです。
それから、通勤電車の中でいつか取りたい資格についての本や自己啓発本を読んだりしていたんですけど、
これも中止しました。いろんなことを頭に詰め込むと、どうしてもどこかがおろそかになってしまうので、
通勤時間は家族とメッセージのやり取りをしたり、自分の好きな音楽を聴いたりして過ごすことにしたんです。
これは意外に勇気のいることで、今の時代、スマホがあるのでアレコレ家事や仕事のこと、
勉強など、何か「役にたつこと、できること」をやってしまいたいという気持ちになるのですが、
通勤時間まで効率を追求した行動を詰め込んでしまうと、気持ちに全く余裕がなくなるのです。

周りに頼ってもいい
ジョブメリさん:
自分の気持ちを抜ける時間があるというのは大切ですよね。
中山さんが変わったことで、周囲の方の反応はどうでしたか?

中山さん:
劇的に何かが変わったということはありませんが、関係性がよくなった感じはします。
家事の仕方を変えたことで夫から文句が出るようなことはありませんでしたし、
逆に家庭の空気がよくなったのは嬉しかったですね! 
これまでは自分ひとりで頑張るつもりでいたせいで、なかなか素直に頼れなかったんですけれど、
家事の手伝いもしてもらうようになりました。
夫も忙しいんですが、できる範囲で食器洗いや子どもの世話をしてくれています。

ジョブメリさん:
職場ではどうですか?

中山さん:
職場の方には本当に恵まれていて、子どもの急なお迎えなどがあったときには助けていただいています。
できるだけご迷惑をかけないように仕事は前倒してやるようにしていますし、他の人が見たときに
なんの仕事をしているのかがわかりやすいようにしておくことも心がけています。

ジョブメリさん:
職場の人との関係で意識していることはありますか?

中山さん:
問題が起こったときだけじゃなくて、普段からコミュニケーションを取るようにしていることでしょうか。
笑顔で挨拶をするとか、その程度ですけれど、やっぱり自分が明るくいると周りも
笑顔で接してくれるような気がします。あとは、周囲の人から頼られたときは快く手助けをすることですね。
「お互い様」という気持ちでやっています。

まとめ
今では上手く家事と仕事を両立しているという中山さん。
いつも100%の完璧を目指そうとすると疲れてしまうので、
緩急をつけることが大切だと教えてくれました。
すべてをこなそうとしてストレスをためるよりも、余裕を持つことが、
仕事にも家事にもいい影響を与えてくれます。

特に育児との両立は多くの女性の悩みの種ですが、子どもは刻々と成長していくものです。
いつまでも今の状況が続くわけではありませんから、そのときどきの状況に合わせて
柔軟に働き方や家族との接し方を変えていくことが大切です。
折に触れて家族と自分を見つめ直し、無理のない働き方や家事・育児の仕方を考えていきましょう!


【今回のまとめ】
・「今ある時間で無理なくできること」を意識することが大事。
・何事も完璧にこなすのではなく、「時間のあるときにやる」を徹底。
・心の余裕が、仕事にも家事にもいい影響を与えてくれる。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

中山さん:37歳の既婚女性。仕事も家事(子育て)もしっかりやりたいという思いから子どもが
     3歳になったタイミングで保育園に預け、派遣で社会復帰。
     最初は順調だったが、徐々に思い通りに行かなくなり、挫折を味わう。
     それをきっかけに考え方や方法などの見直しを行い、現在は自分なりに両立ができていると感じている。

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