第二回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」キャリア失敗組の三十路男性が語るエンプロイアビリティの重要性

更新日:2018/06/29

第二回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」
キャリア失敗組の三十路男性が語るエンプロイアビリティの重要性
~社内価値と同等とは限らない転職における市場価値~

ワークコンシェルジュとして働くジョブメリさんが、
イマドキの若者の働き方、について考える連載「いいね!働き方コーデのオトナ診断」の第2回は、キャリアに躓いた三十路男性の話です。
転職でキャリアアップを目指したものの、新しい職場で活躍できず挫折を味わった武田さん。
新卒入社の会社では輝かしい実績を誇っていたにもかかわらず、なぜ道を踏み外してしまったのでしょうか?
失敗の原因とも言える「エンプロイアビリティ」の視点から、山田くんの現在の働き方についても意見をいただきました。

新卒入社の会社での活躍で見誤った自身の市場価値
ジョブメリさん:
本日はお話しする機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
武田さんは新卒で入社したIT系のベンチャー企業では、営業成績が群を抜いていて
目覚ましい活躍ぶりだったとお聞きしました。
配属直後からめきめきと頭角を現し、半年で昇格。
全社表彰で新人賞を獲得し、2年目からはチームリーダーとして後輩を育成しながら、自身の数字も積み上げました。
その後も昇格を続け、20代半ばからは管理職になり、会社の今後を担う逸材だと期待されていたそうですね。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
その話はもはや過去の栄光ですね。
あの時はとにかく自分に自信があって、何事も努力次第でうまくいくものだと思っていました。
"手を挙げた者"にチャンスを与えるのが新卒で入社した会社の風土だったので、
常にアグレッシブに仕事に取り組みました。結果もついてきていましたし……。

ジョブメリさん:
社会人としてそんな順風満帆な日々を過ごしていたのに、なぜ転職されたのですか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
「とにかくもっと上に行きたかった」ということに尽きますね。
新卒の会社はよくあるIT系のベンチャー企業で、実績を残せば会社の上層部に上り詰めることはできたと思います。
ただ、規模はあまり大きくなかったので、より大きくて有名な会社で自分の力を試したくなったのです。

ジョブメリさん:
だから誰もが知る大手IT企業に転職されたのですね。
ただ武田さんほどの実績がある方が、なぜそんなに挫折を味わうことになったのでしょうか?
新卒の会社と転職先の会社では何が違いましたか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
活躍できなかった要因はいろいろとありますが、強いて挙げるとしたら……
"自分の市場価値"を見誤っていたことですかね。
新卒の会社では、スタートからとんとん拍子に何事もうまくいったので、
自分が"ものすごく優秀な人材"だと勘違いしていました。

ジョブメリさん:
ただ、転職先の会社ではそうではなかったということですか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
ええ。大手の転職組は選りすぐりの人材ばかりだったので、自分くらいの実績がある人が山ほどいて……。
まさに「井の中の蛙」ですね。新卒の会社では常に自分が一番優秀だと思っていましたが、それは"社内"においてでした。
"市場"単位で見た際の自分の立ち位置を正しく把握できていませんでした。
それで周囲の実力に圧倒されて、一気に自信を失ってしまいました。

社内での処世術が外部でも通用するとは限らない
ジョブメリさん:
なるほど。では武田さんは、自身の"社内価値"と"市場価値"との間に、乖離があることに
気づかなかったことが転職における失敗だったとお考えでしょうか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
そうですね。転職してわかりましたが、会社によって「人」も「雰囲気」も「社内ルール」も
「仕事に対する考え方」もまるで違いますからね。
新卒の会社で通用していたことが、転職先の会社ではまったく話にならないなんてことは日常茶飯事でした。
私は新卒時から、キャリアップのための処世術を身につけてきたつもりでしたが、
次の職場では同じようにいきませんでした。

ジョブメリさん:
会社が異なれば、人材に対する評価のポイントも異なるということですね。
武田さんだけでなく、新卒の会社でのやり方がすべてだと思ってしまう方は意外と多いものです。
しかし社会にはさまざまな会社があるので、働き方に対する先入観や思い込みを
持ってしまうのはよくないことかもしれませんね。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
おっしゃる通りです。自分に自信を持つことは仕事をするうえで重要ですが、
過信してしまうと周囲が見えづらくなってしまいます。
働くうえでは常に何事に対しても謙虚な姿勢が大切であり、成功を収めている人ほどさらに多くの学びを求めるものです。
成功を自慢し、威張ってふんぞり返っているだけではその後にしっぺ返しをくらうことになるでしょう。
そう、まさに私のように(苦笑)。

ジョブメリさん:
確かに武田さんはキャリア転職においては躓いたかもしれませんが、
失敗によって人生における重要な気づきがあったようですね。
回り道だったかもしれませんが、それに気づけたことにはすごく価値があると思います。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
そう言ってもらえるだけで励みになります(笑)。まあ、自分でもちょっと丸くはなったと思います。
社会の現実を知ることで、少しは大人になることができたのかなと思います。

ジョブメリさん:
間違いありません!今の武田さんならいい先輩、上司になれると思います。
自身の経験を伝えることで、後進を正しい方向に導くことができると思いますよ。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
ありがとうございます!そうなれるように次の職場では、今までの教訓を活かしていきたいと思います。

市場ニーズが高いスキルがあると大きな武器に
ジョブメリさん:
ここまでずっと武田さんの話を聞かせていただきましたが、ちょっと話を変えて後輩へのアドバイスをもらえればと思います。
新卒でSIerとして就職したものの、馴染めずに退職してしまった山田さんという方がいるのですが、
今は派遣社員としてインターネットサービス会社でアプリのデータ更新の仕事をしています。
働きながら簿記やTOEIC、ITパスポートなどの資格の勉強に励んでいますが、
武田さんは山田さんに対してどんな印象を受けますか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
そうですね。山田さんは少し不器用にも見受けられますが、真面目というか、堅実な印象も受けますね。
将来に向けて着々と、自分なりに必要なことに取り組んでいく姿勢は尊敬できます。
自分も職選びにおいて一度失敗しているので、それにめげずにその先を見据えている姿勢は素晴らしいと思います。
将来のために研鑽を積むことはそう簡単なことではありませんから。
私はある種の器用さだけで社会を渡り歩いてきたので。

ジョブメリさん:
なるほど。では、バリバリのキャリア組を目指した武田さんからして、
派遣としてスキルを磨くことについてはどう思われますか?

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
むしろ賢い選択だと思いますよ!
それこそ頭が固かった昔の自分であれば、正社員としてどんどんキャリアアップすることしか眼中にありませんでした。
しかし、転職先の会社ではスキルの高い派遣の方に何度も助けられました。
実スキルを磨くことで、常に自身の価値を高めている派遣の方に尊敬の念を抱いたものです。

ジョブメリさん:
確かに実スキルを磨こうと考えると、正社員として働くよりも派遣社員の方が、より経験を積みやすいとは言えますね。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
仕事においては「エンプロイアビリティ(雇用される能力)」が重要ですからね。
つまり、どの職場に行っても必要とされたり、新たな価値を生んだりすることができる人材が、
これからはより雇用の現場では重要視されてくるはずです。
かつての自分のように、社内スキルや処世術ばかりを磨いて出世をしていても、
一歩外に出るとまるで歯が立たないなんてことも珍しくありません。

ジョブメリさん:
では、山田さんの働き方も間違ってはいないのですね!
日々の業務で学んでいることや、自主的に学習していることが結実すれば、
将来的なエンプロイアビリティを高めることにもつながりそうですね。

キャリア失敗組三十路男性 武田さん:
同感です。山田さんの場合は、今は先行きが不透明で不安な面もあるかもしれませんが、
普遍的なスキルは必ず雇用の現場では評価されます。
従って1つの会社にしがみついて、その会社ありきの働き方だけに終始してしまうよりも、
山田さんの働き方の方が、将来の展望は明るいと言えるかもしれません。

【今回のまとめ】
・転職の際には自身の市場価値を正しく把握することが重要。
・社内価値が高い人材も市場で同様に評価されるとは限らない。
・エンプロイアビリティを考えると派遣でスキルアップするのも合理的。

【登場人物】
ジョブメリさん:お仕事アドバイザー。

山田さん:23歳、新卒でSIerに就職するもすぐに退職。
      現在は派遣社員としてインターネットサービス会社でアプリのデータ更新の仕事をしている。
      人生に迷いながらも将来を見据えて資格の勉強に励んでいる。

武田さん:キャリア転職に失敗した30歳の男性。
      2社目の大手IT企業を退職後は、自身のスキルを活かして保険の営業マンとして新たなスタートを切っている。

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