第八回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」~脱サラのお坊さんが語る、働く”道"の選び方~

更新日:2018/08/30

第八回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」
脱サラのお坊さんが語る、働く”道"の選び方
~坊主丸儲けを信じて脱サラしたお坊さんのその後~

仕事に価値(メリット)を提供する「Job Merit」のワークコンシェルジュとして働くジョブメリさんが、
イマドキの若者の働き方について、さまざまなタイプの大人たち議論を交わす「いいね!働き方コーデのオトナ診断」。
第8回は脱サラして寺で僧侶として働く川島さんに"仕事観"について話を聞く機会を得ました。
”坊主丸儲け”を信じて出家したという異色の経歴の持ち主なだけに、インターネットサービス会社で
派遣社員として働く山田君へのアドバイスも、ありがたいやら泥臭いやら、、、貴重なご意見をいただきました。

収入アップ狙いで出家も……僧侶に聞く脱サラ秘話

ジョブメリさん:
私もいろいろな職業の方から仕事の話を聞きますが、お坊さんとお話しするのは今回が初めてです!
特に川島さんの場合は脱サラをしているとのことで、人生経験も豊富かと思います。
いろいろと突っ込んだ話をお伺いできたらと思います。

脱サラした僧侶 川島さん:
確かに人生経験は豊富かもしれませんね(笑)。
ただ、私は真っ当な道を踏み外してしまった類なので、あまり偉そうなことは言えませんが……。
自分で言うのも何ですが、少しばかり波乱万丈だったので語れることはありますよ(笑)。

ジョブメリさん:
それは頼もしいです!では早速ですが、なぜ脱サラしてお坊さんを目指したのでしょうか?
確かサラリーマン時代は、広告代理店の営業マンとして活躍されていたと聞きましたが……。

脱サラした僧侶 川島さん:
ジョブメリさんは「坊主丸儲け」ということわざをご存知ですか?
恥ずかしいながら、実は私はその言葉を信じて、広告代理店の営業マンより僧侶の方が儲かる
職業なのかと思い、一念発起したのです(笑)。
今思えば、何でこんな選択をしてしまったのかと過去の自分を呪うときもありますが……。

ジョブメリさん:
そ、そうだったのですね……。まさかのお金絡みの理由だったとは驚きました。
しかしそうおっしゃるということは、、、実際に脱サラして収入が増えたわけではなさそうですね。

脱サラした僧侶 川島さん:
その通りです(笑)。僧侶になるということは出家して仏門に入ることなので、宗教法人で働くことを意味します。
「宗教活動で得た収入には法人税が課税されない」と聞いていたので、高収入を見込めるかなと思い、
前職の仕事のストレスからノリで脱サラしたのですが、現実は甘くはありませんでした。
私は寺で弟子として雇われているのですが、宗教法人からの給与に関しては、一般企業の給与と同じ
く所得税や住民税が引かれてしまうのです。それを知っていれば脱サラしなかったのに(泣)。

ジョブメリさん:
脱サラにならなかったわけですね。意外過ぎてなんとコメントしていいか、、僧侶になるからには、
信仰深い方なのかと思いました。

脱サラした僧侶 川島さん:
まあ自分は相当、特殊なタイプだと思います(笑)。同僚からは「この罰当たりが!」と怒鳴られたこともありますし……。
ただ、仕事を辞める理由なんて、みんなそんなものだと思いますよ。
それらしい表向きの理由を盾にしていますが、実際はお金だったり、やりがいだったり、出世だったり、
それぞれに働いていて満たされない欲求があるからこそ、違う道を選ぶのだと思います。
自分の場合はお金への執着が強かったのです。

働くことに"何かしらの信念"を持つことが重要

ジョブメリさん:
衝撃的なお話を聞かせていただきましたが、川島さんが転職して良かったと感じることは何でしょうか?

脱サラした僧侶 川島さん:
非常に良い質問ですね!こんなチャランポランな私ですが、曲りなりにも僧侶になってから5年が経過しました。
出家する前は私利私欲にまみれた人生を送っていましたが、僧侶として他の方の人生に関わらせていただくことで、
少しずつ人生の悟りを開いていきました。今では職業柄、多くの人の生き方を俯瞰して見ることができるようになりました。

ジョブメリさん:
まさに信仰の賜物ですね?苦笑。川島さんは職業柄、人生相談を受けることも多そうですね。
では、近年増加している非正規雇用のワーカー、特に派遣社員としての働き方についてはどのように考えていますか?
私が担当している中に、インターネットサービス会社でアプリのデータ更新の仕事をしている、
山田くんという人がいまして、、、人生に迷いながらも派遣社員として頑張って働いていますがどう思いますか?

脱サラした僧侶 川島さん:
何かの道を極めるうえで、正規雇用も非正規雇用も関係ないと考えています。
派遣社員は不安定だとかよく言われますが、働き方の自由があるように感じます。
自身の目指す道ために勉強する時間が持てますし、時給で給料がつくから働いた分だけもらえるのも羨ましい限りです。
ただ、雇用形態を問わず働くことに関して"何かしらの信念"を持つことが重要だと思いますよ。
山田くんにはその仕事に対する"確固たる想い"はあるのでしょうか?

ジョブメリさん:
彼のワークスタイルの特徴は、今よりも将来の安定を第一に考えている点です。
今は派遣社員としてスキルを磨きつつ、空き時間で高度な知識と技術を身につけるために日々、勉強をしています。
お坊さんで言えば、今はまさに修行のタイミングに当たりますね。
日々、さまざまな壁にぶち当たりはしていますが、その都度、壁を乗り越えて成長を見せています。

脱サラした僧侶 川島さん:
ほう。それは頼もしい!私もそういう不器用ながら、もがき苦しみながら頑張る人のことは好きですよ!
私ももう少し思慮深ければ、僧侶の職を選んではいなかったので(笑)。
山田くんは、まだ心の不安定さが見て取れますが、芯の部分にブレない強さを感じますね。
今は悩みどきかもしれませんが、とことん悩み通すことできっと道が切り開かれるはずです。

ジョブメリさん:
さすがはお坊さんですね!言葉に重みがあります……。
自身も順風満帆ではなかったからこそ、川島さんも他の人の気持ちがわかるのでは?

脱サラした僧侶 川島さん:
遠回りしましたが、私も僧侶になってから気づかされたことがたくさんありますので!
広告代理店で働き続けていたら、湧き上がることのなかった感情や、抱くことのなかった信念に突き動かされているのです。
どんな仕事でも、楽をして儲けられることはありません。だからこそ、山田くんには努力を続けてほしいと思います。

具体的に将来設計して地道に働くことが大切

ジョブメリさん:
では山田くんの今後について何かアドバイスはありますか?

脱サラした僧侶 川島さん:
そうですね。山田くんはすでに自分の選んだ道を歩んでいますが、きちんと将来のなりたい自分を
具体的に思い描いてから、そこに向かって邁進することが大切なんじゃないですかね?
大目標と言えばいいのか、わかりませんが、「漠然と手に職を就けたい」程度に考えていると、
大きく道を踏み外してしまうリスクがあるかもしれません、私みたいにね(笑)。

ジョブメリさん:
川島さんほど豪快に路線変更する方も珍しいと思いますが……。
でも確かにもう少し具体的な目標があるといいですね。まだちょっと将来像が漠然としているところもあるかと思います。

脱サラした僧侶 川島さん:
地道にコツコツ頑張りつつ、将来に向けて大きな夢を描くことができれば素晴らしいですね。
山田くんも大きな夢を抱きつつも、コツコツと日々の仕事を頑張って求められる人材になり、
社会に価値を提供できれば、それこそ引く手あまたの存在になれるでしょう。
私自身は具体的な目標として、「地域・住民に求められる寺づくり」を目指しています。
コツコツ頑張り続けることで、いつかは自分の寺を持つことが夢です。
金儲けのために入った仏道ですが、紆余曲折あって今では真っ当な道を歩むようになりました!

ジョブメリさん:
そうですね!地に足つけながらも、大きな野望を抱いてもらいたいところです。
正直言って、川島さんとのインタビュー開始時はどうなることかと思いましたが、
むしろためになる貴重なご意見をたくさんいただくことができました。

脱サラした僧侶 川島さん:
仏道を信じて改心しましたからね(笑)。人間は変わろうと強く思えば、変わることができます。
年齢は関係ありません。なので、山田くんにも道を改めたくなったら、いつでもご相談くださいと
川島が言っていたとお伝えください。

ジョブメリさん:
ちょっ!川島さん……(笑)。不真面目なようで根が真面目なところが川島さんの魅力なのですね。
たくさんお話ししてわかりました!今後もいろいろとアドバイスをよろしくお願いします!

【今回のまとめ】
・雇用形態に関係なく信念を持って働くことが大切。
・コツコツと地道に頑張る人こそ具体的な目標を立てるべき。
・人間は変わろうと思えば、年齢関係なくいつでも変われる。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

山田さん:23歳、新卒でSIerに就職するもすぐに退職。現在は派遣社員としてインターネットサービス会社で
       アプリのデータ更新の仕事をしている。人生に迷いながらも将来を見据えて資格の勉強に励んでいる。

川島さん:サラリーマン生活に嫌気が差し、 "坊主丸儲け"ということわざを信じて一攫千金のために脱サラした
      変わり者のお坊さん。脱サラした自身の選択を少し後悔しつつも、現在は寺での業務を真面目に全うしている。

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