第九回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」~ワーママの心の奥に潜む"仕事への罪悪感"の真相~

更新日:2018/09/19

第九回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」
復職前と比較に苦悩?正社員として働くワーママのリアル
~ワーママの心の奥に潜む"仕事への罪悪感"の真相~

第九回はジョブメリさんの友人であり、一児の母として子育てに奮闘しつつも
Webデザイナーとしても活躍し続ける松井さんとお茶をした際の話です。
ワーママとして頑張る友人のすごさに感心しつつも、自分のライフスタイルを
実現しながら自由に働く佐藤さんについて正直な感想を聞いてみたり、、、
友人の「仕事相手なら”ちょっと待ってて”て言えるけど、赤ちゃんには言えない(通じない)」に
ワーママの大変さのリアルを垣間見たジョブメリさん。
罪悪感・ジレンマを抱えるワーママに本当に必要なものとは?

直面した子育てしながら働くことの難しさ

ジョブメリさん:
美緒!久しぶりね。ただ、今日は仕事絡みの話もするから、あえて松井さんと呼ばせていただきます(笑)。
松井さんは子育てと仕事を見事に両立させていますが、その秘訣について教えてもらえますか?

正社員のワーママ 松井さん:
ちょっとジョブメリ、ふざけないでよ(笑)。まあ、今日は取材協力者として話をしてあげましょう。
この子も2歳になってやっと私が言うことを理解できるようになってきたけど、まだまだ安定はしませんね。
子育ては常に子どもに教えられることばかりだし、何とか毎日を切り抜けているという感覚。
決して立派に両立しているという感じではないですね。

ジョブメリさん:
そうですか?立派に働いているように思いますけど、現実は違うのですか?

正社員のワーママ 松井さん:
やっぱり子ども中心のワークスタイルになってしまうので……。
私はまだリモートワークも認められているので、出社しない場合は家で作業ができますけど、
出社日に子どもの具合が悪くなったとして、夫も仕事を休めなかったら会社に迷惑をかけてしまいますからね。
そうなると仕事も子育てもどっちつかずの状況になってしまいます。

ジョブメリさん:
なるほど。そういう悩みがあるのですね。独身時の自身のキャリアのために働くことと、
家族を支えながら働くこととでは力の入れどころと言いますか、働き方自体も大きく変わるようですね。
とすると、私がいつも相談に乗っている広告代理店に勤務する派遣社員の佐藤さんの働き方なんかは、
すごく羨ましく感じるのではないでしょうか?

正社員のワーママ 松井さん:
自分のライフスタイルを重視しながら働けるのは、正直うらやましい!
私も昔はもちろん、そんな感じで働いていましたが、その当時はそれが当たり前のことだと思っていました。
でも結婚して子どもを産んで、職場復帰を果たしてから初めて独身時の自由な働き方に憧れを抱くようになりました。
結婚も子供も仕事もなんて、よくばりだと言われるかもしれませんが、、、
佐藤さんには「若さと自由がある今の時期を大事にね」と伝えておいてください。

ジョブメリさん:
わかりました(笑)。私も独身なので今を謳歌したいと思います。
やっぱり、仕事に子育てにアグレッシブなワーママの方にとっても、両立は容易ではないのですね。

正社員のワーママ 松井さん:
それは間違いありません。両立どころか片方だけを完璧にこなそうと思ってもできるかはわかりませんしね。
なので、理想には程遠いですが、とにかく現状でベストを尽くすことに注力しています。
それが子ども中心のときもあれば、夫に子守を任せて仕事を頑張るときもあります。
常に時間が足りないので、独身のときよりもメリハリをつけて仕事に取り組むようにはなりました。

復職前とは働く環境が異なることへの苦悩

ジョブメリさん:
先ほど、佐藤さんの働き方が羨ましいという話がありましたが、復職前と後とでは特にどんなところが違うのでしょうか?

正社員のワーママ 松井さん:
一番、私が働きにくさを感じているのは、周囲の目ですね。ともに働く仲間なのですが、
ときに子どもを優先せざるを得ないときにやっぱり後ろめたさを感じてしまいます。
今私は週2回の出社と、週3のリモートワークでやりくりしていますが、そもそも出社しない日が
あるうえに、急な早退やスケジュール変更をすることがあり、そのたびに罪悪感で精神的なダメージが。
若い頃は自分も佐藤さんのように気配りができる方だと思っていましたが、今は自分の仕事を
こなすだけでも本当に精一杯です。

ジョブメリさん:
家庭があって子どものことを常に気にかけているから、精神的な気疲れが独身時よりもすごく多くなりそうですね。
やっぱり、子どものために仕事を休むことになった場合、同僚がどう思っているかは気になりますか?

正社員のワーママ 松井さん:
もちろん気になりますよ!誰も文句を言うことなく、「休んで子守してあげなね~」なんて声をかけてもらえますが、
「内心はどう思っているのだろう」と気にしてしまうのは悩みですね。
気を使ってもらえるのは非常にありがたいのですが、その対応にすら勘ぐってしまう自分がちょっと嫌になります。

ジョブメリさん:
そうですね。仕事にフルコミットできないと、そんな自分に罪悪感を抱いてしまう方も多いと聞きます。

正社員のワーママ 松井さん:
それにとにかく時間が限られているので、自分が満足するレベルの仕事ができませんね。
何かを捨てなければならず、仕事のクオリティを高めることやじっくり時間をかけて
向き合うことができないジレンマがあります。
出社日は、保育園のお迎えのために絶対時間には帰らないといけないといけないので、
同僚と雑談するのさえもったいないと感じることすらあります。

だって仕事は最悪「申し訳ありません、遅れます!」とか言えますけど、2歳の子どもに
「ごめん、どうしてもお迎え遅れそうだから自分1人で帰ってきて」なんて言えないじゃないですか(笑)。
だから、常に時間的物理的に追い詰められながら仕事してダッシュで帰宅するわけで、
職場にも子供にも、気配りなんてできる状態じゃなくて、悪いことなんて何もしていないのに罪悪感を抱くのでしょうね。

ジョブメリさん:
そうすると、大きなプロジェクトややりがいのある案件を受けるのが難しくなりますね。
佐藤さんも今のところは特に結婚の予定もなく、絶対にしたいという願望はないそうですが、
一応将来のことも考えているようです。両立するうえでのアドバイスをいただけますか?

正社員のワーママ 松井さん:
ある意味割り切ることが重要になると思っています。自分のスキルとしては対応できる仕事だとしても、
家庭も含めて総合的に考えるとじっくり時間をかけて対応できないことなんてよくあることです。
ただ、それをすべて自責にしてしまうとストレスが溜まりますし、仕事への自信を失ってしまうことにもつながりかねません。
限りある時間の中できちんと、仕事、家庭と切り分けて考えることが重要になると思います。
それがワーママとして働くことの宿命だと自分は受け止めています。

多様な働き方への社会的な理解の向上が重要

ジョブメリさん:
2015年8月の国会で「女性活躍推進法」が成立したこともあり、国全体で女性の社会進出を促す風潮が
ありますが、それについてはどのように考えていますか?

正社員のワーママ 松井さん:
女性が働きやすい社会になることは大賛成です!ただ、今の日本ではまだ社会全体で育児や介護など
プライベートで事情がある人たちをサポートするような体制は整っていませんね。

ジョブメリさん:
特にどのような面でサポートを得られていないと感じていますか?

正社員のワーママ 松井さん:
ワーママが働くことで後ろめたさを感じる時点で、満足なサポートを得られているとは言えないと思います。
でも、「だからこそこうしてほしい」みたいな具体案があるわけではないんですよ。それが非常に難しいところです。
育児にせよ、介護にせよ、その他の事情にせよ、個人ベースの働く環境なんて千差万別なので何か1つ制度を
作ったところで、社会で働くすべての人の悩みを解決することはできませんよね。

社会のインフラや制度をより整備していくことはもちろん不可欠ですが、社会で生きるビジネスパーソンの
1人ひとりが人に依存しない、社会全体で育児や介護をする人だけじゃなく、お互いの事情を"思いやって"
サポートする意識を持つことが必要だと思います。
職場だけではなく、クライアントも含め、仕事状況を考慮して受け入れてくれる
社会全体の"包容力"みたいなものがあったらいいなと感じています。

ジョブメリさん:
そうですね。そうした社会全体の理解が深まらないと、女性が働きやすい社会が成熟することはありませんよね。
ちなみに松井さんは今、正社員のワーママとして働いていますが、派遣社員として働くことも検討することはありますか?

正社員のワーママ 松井さん:
ありますよ。しょっちゅう頭の中で、派遣で決まった時間で働いていたら「もっと仕事とプライベートを切り分けられるのに」とか、
「考えたり責任をとったりする仕事ではなくて、技術的な作業仕事やサポート職なら精神的に楽かな」とか
シミュレーションしています。常に家庭と仕事を天秤にかけて「どうしたらワークライフバランスを保てるのか」
を考えてしまいますね。

そうした無理なく働ける仕事も探しましたが、長年働いている会社がリモートワークを推奨してくれたので、
産休後も働き続けることに決めました。ただ、佐藤さんのようにすでに派遣社員としての働き方を確立している方は、
産後でもより融通が利く仕事を見つけた方が窮屈になることなく働けるかもしれませんね。

ジョブメリさん:
確かに家庭に時間を取られることが多いワーママだからこそ、派遣社員という働き方は、
育児と仕事のバランスをとりやすいのかもしれませんね。

正社員のワーママ 松井さん:
正社員だと会社のサポートは手厚いですが、子持ちで時短勤務だったとしても結果と責任を求められます。
そこに家事育児をしながらコミットし続けるのが、時に辛くなることがあります。
ちなみに派遣社員でも産休育休制度はあるので、時間制で決まった仕事をこなして仕事以外の時間は
しっかり家のことを考えたり、結果や責任を伴わなかったりする方が、もしかしたら精神的にも体力的にも
長く働き続けられるかもしれませんね。

私の友人でも派遣社員で3人出産して、その後も子育と仕事をうまく両立している人がいて、
その人が3回も産休育休とっても仕事が切れないのはとても柔軟な対応で、何をお願いしても笑顔で
最大努力をして取り組んで、サポートするスタンスと幅広く対応できるOAなどのスキルを持っているからだと思います。
佐藤さんも派遣社員として働き続けるとしたら、その友人のように両立のできる女性にきっとなれますよ!
そうした素質があると思いました。

ジョブメリさん:
今日はありがとうございます。友だちながら勉強になる話ばかりで感心してしまいました。
今後も"先輩ママ"として、仕事に育児にいろいろとアドバイスをしてくださいね!

【今回のまとめ】
・ワーママは仕事と育児の両立に苦戦している。
・より社会が育児や介護に対する包容力を持つべき。
・派遣社員の方がワーママとして働きやすい面も多い。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

佐藤さん:広告代理店の営業部で派遣社員として勤務する26歳女性。
       自分の働くイメージを大事にしつつ、プライベートも充実させたいと考えている。

松井さん:結婚前はバリバリと働くキャリアウーマンであり、現在は一児の子を持つワーママ。
      子育てと仕事の両立に苦戦している。育児や介護に対して社会の目は厳しく、
      もっと多くの人が包容力を高めなければいけないと考えている。

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