第14回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」~東大医学部卒でも勝ち組とは限らない?社会のエリートとは~

更新日:2018/11/28

第十四回「いいね!働き方コーデのオトナ診断」
東大医学部卒でも勝ち組とは限らない?社会のエリートとは
~受験エリートは必ずしも社会のエリートとはなり得ない?~

仕事に価値(メリット)を提供する「Job Merit」のワークコンシェルジュとして働く
ジョブメリさんが、イマドキの若者の働き方について、さまざまなタイプの大人から
貴重な意見をもらう企画「いいね!働き方コーデのオトナ診断」。
第14回は日本の受験の最難関である東京大学理科Ⅲ類に合格し、医学部卒業後は
東大病院に勤めている千葉さんからお話を聞く機会をいただきました。
千葉さんは誰もが認めるエリートですが、常に現状に満足することがない非常にストイックなタイプです。
インターネットサービス会社の派遣社員の山田くんに対しては、厳しくも的確なアドバイスをしてくれました。

東大理Ⅲ合格は受験時の頂点に過ぎない

ジョブメリさん:
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
私は就職のサポートをする仕事をしていますが、東大卒のお医者さんとお話しするのは初めてです。
すごく頭が良い人と会話をするのはちょっと緊張しますね。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
緊張しないでください。私も普通の人間ですよ(笑)。
確かに東大は日本一学力の高い大学かもしれませんが、それは通過点に過ぎません。
東大生は官僚や弁護士、医者など社会的に地位の高い職業に就くことが多いとは思いますが、
社会で自身の力を存分に発揮できなければ、その学力も「宝の持ち腐れ」ですよね。

ジョブメリさん:
まあ、おっしゃりたいことはわかりますが……。
学力が無駄であるというのは、ちょっと言い過ぎのような気もしますね。
みなさん、東大に入るために必死で勉強しているはずなので、その時に費やした
努力の日々は、きっとその後の人生の糧にはなるかと思います!

東大卒のエリート医師・千葉さん:
確かにそれは一理ありますが、中には"東大に入ることがゴールになっている”人もいるのです。
東大理Ⅲは東大の中でも最難関で、1学年で3000名いる中で定員は100名ほどしかいません。
そして、東大理Ⅲは医学部に入りやすい科類ですが、必ずしもすべての人が医者を志している
というわけでもないのです。
日本一難しい学部に入ることを目指して、そこをゴールに設定してしまっている人も少なからずいます。
東大理Ⅲは"受験の頂点"であることは確かですが、"受験時の頂点"に過ぎないことも理解しないといけません。

ジョブメリさん:
なるほど。それを勉強がすごくできる千葉さんに言われてしまうと、納得するしかありませんね。
確かに人生は大学を卒業してからの方が長いので「社会に出て何をするか」という目標を持たなければ、
いくら東大生とはいえ、その後の人生が安泰ということではないのですね。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
まったくその通りですね。実は私の親は医者でもなく、私は東大理Ⅲ合格者には珍しい地方出身者です。
東大理Ⅲに合格する人のほとんどは、親が医者だったり、名門の中高一貫校出身者。
ですから、ものすごく賢い人が多いのですが、ストイックな人は意外とあまりいないものです。
天才肌のタイプばかりで……。私も最初は衝撃を受けましたが、「東大理Ⅲ合格に甘んじていたら、
一生こいつらには勝てない」と思い、必死で努力しました。
だからこそ、今こうして東大病院で医者として働けているのだと思います。

ジョブメリさん:
私は全然知らなかったのですが、東大に入る方にもいろいろとタイプがあるのですね。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
理Ⅲに限らず、東大生は受験のエリートではありますが、特に地方出身者はエリート教育を
受けてきた、中高一貫校出身者たちと対峙することで大きな挫折を味わうことがあります。
よく「東大合格が人生の頂点だった」という声を聞くことがありますが、そうであってはならないと強く思います。受験という1つの競争に勝ち抜いたとしても、その後も社会では常に競争を強いられます。
だから、きちんと目標を持って生きていかないと、何事にもブレが生じてしまうのではないでしょうか。

エリート意識は成長を妨げる要因にも

ジョブメリさん:
千葉さんは日本最高峰のエリートであるにもかかわらず、常にストイックな姿勢を持っていたからこそ、
東大の医学部でも結果を出して、医者として働くこともできているのですね。
その姿勢をインターネットサービス会社の派遣社員として働く山田くんにもぜひ教えてあげたいです。
私は彼の転職の相談を受けているのですが、きちんと将来のことを考えている真面目なタイプなので。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
それは大切ですね。派遣社員と聞くと、社会では非正規雇用者のため、
"負け組"というレッテルを貼られることもあるかと思います。
でもきちんと将来を見据えて、自ら選んで今の仕事をしているのなら、
その点は現状にあぐらをかいている大人たちよりも将来性があると思います。

ジョブメリさん:
千葉さんにそう言ってもらえると、たぶん山田くんもすごく自信になると思います。
山田くんも実は有名私立大学出身なので高学歴なんですよね。
ただ、現状では非正規雇用で働いていることに少なからず劣等感を抱いている様子なのです。
高学歴の千葉さんからの励ましは山田くんの力になると思います!

東大卒のエリート医師・千葉さん:
う~ん。私が言いたかったのは、"無駄なエリート意識は捨てるべき"ということですね。
単に成長の妨げになるので。東大医学部でも私よりも優秀な人はたくさんいました。
ただ、みんなエリート意識がすごく、プライドで張り合っていて、"医者になるための研鑽を積む"
という本質的なところに意識が向いていない人もいましたね。

1つ例を挙げるとテレビで注目される「ゴッドハンド」と呼ばれる医者に、
東大出身者ってあまり見かけません。
その一因として、自分たちが一番だという驕りがあり、技術を磨くことに
そこまで熱心ではないからではないかと私は思うのです。
東大卒の医者は明晰な頭脳を持ち合わせていますが、医者として優秀かどうかは別問題だと言えます。
難関大学であればあるほど、そうしたエリート意識は芽生えやすいと思いますが、
時に社会に出た時に邪魔でしかない場合もありますから、山田くんにも
「学歴なんか意識しない方がいい」と伝えてください。

ジョブメリさん:
わかってくれますかねぇ、、山田くんはそういう世間体を気にしてしまうタイプなので……。
ただ、そんなことで動じていたら、将来的には大成はできないというのが千葉さんの意見でしょうか?

東大卒のエリート医師・千葉さん:
そうです!私は未来を築くためには「今」がもっとも大切だと考えています。
もちろん、過去に築き上げてきた土台があるからこそ今があるのですが、
過去にとらわれて足元ばかり見ていても、明るい未来は見えてこないと思います。
現状を踏まえて、どう状況を打破していくかを考えるのが社会人だと思いませんか。

ジョブメリさん:
わかりました。山田くんには、今の自分にもっと胸を張るように伝えます。
そして、今、この瞬間を努力することに全力になるべきだと。
山田くんは優柔不断ではありますが、散々迷っても、決めたことに対しては
大真面目に取り組むタイプなので、千葉さんのアドバイスをうまく吸収して
大成してくれると思いますよ。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
そうそう、これまでの自分に甘んじていてはダメなのです。
私は東大医学部卒のことを自慢することはありませんが、東大医学部卒でも
日々努力を続けて高みを目指していることには誇りを持っています。
今では日本の医療に大きな貢献をしたいという、強い気持ちを持って
日々働いているので、私も山田くん同様に今後も頑張っていきたいです。

できる人はプライベートの時間の使い方も上手?

ジョブメリさん:
ところで、千葉さんはかなり勉強熱心の方の印象を受けますが、
大学時代はやっぱり勉強漬け、研究漬けの毎日だったのでしょうか?

東大卒のエリート医師・千葉さん:
もちろん、必要な勉強は欠かさなかったですし、人一倍努力したという自負はあります。
ただ、自分はオンオフがはっきりしているので、学生時代はよく合コンに行っていましたよ(笑)。
やっぱ東大医学部と言うだけで、女の子からはモテたので(笑)。

ジョブメリさん:
いや意外ですね、千葉さんがそんな遊び人だったとは……(笑)。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
遊び人と言うと少し語弊がありますよ(笑)。
きちんとやるべきことをこなせる人は、オフの時間の過ごし方も上手だということです。
人間は常に頑張り続けることはできないので、適度に力を抜くことも大切です。
さっき話した山田くんには彼女はいるんですか?

ジョブメリさん:
いえ、いないです。山田くんは休日に1人でネトゲをするのが好きなようで、
プライベートはそこまで充実していないように思います。
あ、いえ、本人は楽しんでいるから充実しているのかもしれませんが、、。
後は空き時間は資格の勉強に費やしているようです。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
思った通り(笑)。もっと肩の力を抜いた方がいいと思いますけどね。
まあ、プライベートなことに口を挟むのはなんですが、私は学生時代に結婚しました。
自分だけでなく、家族の人生を背負うことも覚悟してね。
人間、背負うものができると強くなれると思うんですよ。
ですから、山田くんも自分のことにマインドが偏りがちですが、
もっと他人に興味を持った方がいいと思います。
彼女でも作って、早めに結婚してしまうのも手ですよ。
その方が人生楽しいですし、責任を背負ってまた強くなれます!

ジョブメリさん:
千葉さんの程よい"抜け感"は是非見習いたいですね(笑)。
今日は超エリートが相手なので少し緊張していましたが、
とてもお話ししやすかったですし、タメになる話を聞けました。
本当にありがとうございます。

東大卒のエリート医師・千葉さん:
一応、これでも医者ですからね。診察時に医者のエリート意識が高くて、
嫌味な感じだとしたらゲンナリしますよね?
エリート意識なんて社会で働くうえでは必要ないのです。
単なる実績、経歴として武器になるだけで、鼻にかけて自慢することではないんですよ。

【今回のまとめ】
・受験エリートが社会のエリートとは限らない。
・エリート意識は時に成長を妨げるマイナス要素になる。
・仕事でパフォーマンスを出すには、オフの充実も欠かせない。

【登場人物】
ジョブメリさん:JCSで働くお仕事アドバイザー。

山田くん:23歳、新卒でSIerに就職するもすぐに退職。
     現在は派遣社員としてインターネットサービス会社でアプリのデータ更新の仕事をしている。
     人生に迷いながらも将来を見据えて資格の勉強に励んでいる。

千葉さん:東大医学部卒の東大病院で働く医者。
     ものすごく優秀であるにもかかわらず、まったく偉ぶらない気さくなタイプで、
     「東大のお医者様」というイメージとは一線を画す。オフは羽目を外すのが好き。

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