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外資系勤務経験なしでも転職できる?英語力を生かした外資系企業への転職で求められるものは

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10分

外資系勤務経験なしでも転職できる?英語力を生かした外資系企業への転職で求められるものは

相山 華子(あいやま はなこ)

相山 華子(あいやま はなこ)
1997年慶應義塾大学卒業後、山口放送株式会社(NNN系列)のテレビ報道部記者を経て、2002 年からライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業の日本語コンテンツ監修も手掛ける。

外国人社員とともに、グローバルな環境で働けるのが魅力の外資系企業。英語力を活かせる職場として、外資系企業への転職を検討されている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、外資系企業への転職にあたって英語力以外に求められることを解説するとともに、外資系企業で英語がどのように使われているのか、英語力を活かせる仕事にはどのようなものがあるのかを紹介します。

CONTENTS

外資系企業と日系企業の違いとは?

外資系企業とは

外資系企業とは、外国の投資家、または外国の企業が一定以上の株式を取得している企業のうち、日本の法人格を持つ企業のことを指します。ここでいう「一定以上の」が、具体的にどのくらいの割合を指すのかについては、明確な定義はありませんが、経済産業省が2020年まで毎年、外資系企業を対象に「外資系企業動向調査」を行っていました。その調査で対象としていたのは、①外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業で、外国側の筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業、 ②外国投資家が株式または持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業で、外国投資家の直接出資比率及び間接出資比率の合計が3分の1超となり、かつ、外国側の筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業でした。多くの人たちが注目していた調査なので、こうした対象が外資系企業の目安と言えそうです。なお、本調査は行政効率化の観点から2020年の調査を持って中止されました。

外資系企業と日系企業の違い

さて、外資系企業では社員への待遇や就業条件、給与体系などが日系企業とは大きく異なります。外資系企業への転職をお考えの方は、少なくとも以下の点について理解しておきましょう。

  日系企業 外資系企業
給与体系

月給制が一般的。勤務年数に応じて給与が

上昇するケースも多い

成果主義が主流。年俸制+インセンティブが

一般的

採用・

異動

配置転換前提のメンバーシップ型採用が一

般的。「総合職」や「一般職」として採用

し、入社後に社員の適性や社内の状況によ

って異動・職種変更が行われる

配置転換がないジョブ型採用が一般的。各分

野に特化したスペシャリストを採用・育成す

るため、基本的に部署間の異動はない

昇進 勤務年数に応じているケースも多い

成果主義が主流。業績が認められれば社歴や

年齢に関係なく昇進できる

教育

数ヵ月~半年程度の研修期間があり、OJT

などで丁寧な指導を受けられることが多い

研修や教育期間などはなく、入社後すぐに即

戦力としてスキルを発揮することが求められ

る傾向にある

働き方

チームの和が重んじられる。基本的に、業

務内容に関しては上司から割り当てられた

業務を担当することが多い

自主性が重んじられる。興味のある仕事やプ

ロジェクトには、自ら手を挙げて参画・ポジ

ションを手に入れる傾向が強い

福利厚生

住宅手当や家族手当などがある企業があ

り、一般的には福利厚生が充実している

年俸に福利厚生が含まれていることが一般的

こうしてみると、日系企業は福利厚生や研修制度が充実しており長く安定して働きやすい、一方で外資系企業は給与水準が高い傾向にあり実力・成果を評価されやすいという違いがありそうです。もちろん、上記は一般的な傾向です。日系企業でも幅広い人材を獲得するために、採用や待遇、働き方などで、旧来とは異なった方法をとる企業も少しずつ増えてきています。

メンバーシップ型とジョブ型

上記の表の「採用・異動」のところに記載したメンバーシップ型とジョブ型について見ておきましょう。
日系企業の一般的な採用制度はメンバーシップ型と言われます。企業が人材を採用する際に、終身雇用を前提に、業務の内容や勤務地などを限定せず雇用契約を結び、雇用された側は割り当てられた業務に従事するという雇用システムです。そのため、志望した職種に配属されるとは限りません。
欧米では一般的な、つまり外資系企業の多くで採用されているジョブ型採用は、ジョブディスクリプションと呼ばれる職務記述書に、職務が明確に定義された形で募集や採用が行われます。多くの場合、特定のポストで人材が必要になったときが、募集が行われるタイミングとなります。

外資系未経験でも
外資系に転職できる?

経験よりもスキル!

一般的な日系企業と外資系企業とでは、社員を取り巻く環境に大きな違いがあるため、中には、外資系企業での勤務経験がないと外資系企業への転職は難しいかもしれないと躊躇している方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと、外資系企業への転職にあたって外資系企業での勤務経験の有無は特に重視されるものではありません。というのも、前述のとおり、外資系企業では即戦力としてスキルを発揮することを転職者に求めるので、その人が過去に「どこで働いていたのか」よりも「何がどのくらいできるのか」を重視する傾向があるからです。
外資系企業で一般的なジョブ型採用というと、何か新しい採用形態のように感じるかもしれませんが、派遣スタッフの募集もジョブ型採用のひとつです。特定のポストで人材が必要になった場合に行われ、そのポストで求められるスキルや経験などから採用が判断されるという点では同じで、どのような人材が求められるかも共通しています。

外資系企業で
求められる
スキルとは?

外資系企業で求められる人材が整理できたところで、転職の際に、求められるスキルをまとめました。

英語力

外資系企業への転職には、多くの場合、一定レベルの英語力が求められます。もちろん、一口に外資系企業と言っても求められる英語力は会社によって異なります。
メールを含め、社外での業務上のやり取り、社内コミュニケーションもすべて英語でという企業がある一方で、普段は日本語だがグローバルチームとやり取りするときだけ英語を使う、あるいは定型的な英語のやり取りだけでよいという企業もあります。
とはいえ、やはり英語力は高ければ高いほど、転職のハードルは低くなります。英語に自信がある場合は、転職にあたって、自身の英語力を示すもの(TOEFLやTOEICのスコア、英検の合格証など)を用意しておきましょう。

専門スキル

ジョブ型採用が一般的な外資系企業では、特定の分野に特化したスペシャリストが重宝され、採用においても専門的なスキルや知識、専門分野における実績の有無が重視されます。応募する際には、自分の保有する資格や過去の実績を明確に示して、自分の持つスキルや経験をしっかりアピールすることが大切です。

コミュニケーションスキル

様々な国籍やバックグラウンドを持つ人が共に働く外資系企業では、日系企業以上にコミュニケーションが重視されます。プレゼンテーションやディスカッションの場で自分の伝えたいことをしっかり説明し、同僚とスムーズに信頼関係を築けるかどうかが大切です。そうしたスキルを見極めるために、面接では人事担当者や、募集部門のマネージャーなどの面接官とのやりとりも評価の対象となることがあります。面接の際には自分の意見を端的にわかりやすく、ハキハキと伝えるよう心がけましょう。

外資系企業で英語は
どのように
使われている?

英語が使われる場面

ここまで見てきたとおり、外資系企業に勤務した経験がなくても、英語力やその他のスキルや経験が評価されれば、外資系企業への転職は可能です。では、外資系企業に入社すると、実際にどのような場面で英語を利用することが多いのでしょうか。英語の使用頻度は企業によって異なるので一概には言えませんが、一般的には次のような場面で英語を使うことが多いようです。

  • 社員同士の業務上のやりとり(対面での会話、電話、チャットツール、メールなど)

  • グループの本社や各地域にいる、マネ―ジャー、スタッフが参加するグローバル会議

  • 社内の諸手続き(人事や総務的な手続き、評価、経費精算など英語ベースでの書類のやりとり)

  • 外国のクライアントとのやり取り(対面での会話、電話、チャットツール、メール、プレゼンテーションなど)

  • 各種資料作り

なお、業務に使う英語は、業界によって大きく異なります。専門用語や業界特有の言い回しも多いので、英語力に自信がある人からも「慣れない間は、英語でのやりとりに苦労したことがある」との声が聞かれます。しかし「必要にせまられて、英語を使っているうちに、だんだん上手く使いこなせるようになった」という声も多く、英語力に若干の不安がある場合も、「働きながらブラッシュアップしていけばよい」くらいの前向きな気持ちで挑戦してみるとよいでしょう。

外資系企業で
英語が活かせる仕事

では、外資系企業で英語を活かせる仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?英語を活かせる仕事の求人が多く掲載されている人材派遣サイト「ジョブメリ」で実際に掲載された外資系企業の求人を例に見ていきましょう。

外資系企業で英語を活かせる仕事の例

※過去にジョブメリに掲載されていた求人の例であり、現在求人中のものではありません。

ポジション 業務内容
営業部内アシスタント

大手外資系銀行の不動産部門での部内アシスタント。データ入力・作成

や文書翻訳チェックなどを担当する。

社内通訳・翻訳

外資系生命保険会社での社内通訳・翻訳。ECサイトでの保険販売に関わ

るITプロジェクトで行われる各種会議の通訳とドキュメント翻訳業務を

担当する。

マーケター

外資系自動車メーカーでマーケティング部門に所属。製品PR用の素材の

翻訳、Webマーケティング、展示会の出展など幅広い業務を担当する。

経理

外資系ホテルグループで経理を担当。英文の経理システムを使って、売

掛・買掛、仕訳などを行う。

アソシエイトディレクター

外資系コンサルティング会社でのアソシエイトディレクター職。官公庁

や企業の広報代理、プレスリリースの日英翻訳・作成などを担当する。

カスタマーサポート

海外渡航者の健康と安全をサポートする企業でカスタマーサポート窓口

業務を担当する。

Webデザイナー

外資系金融会社で自社ホームページやセミナーの申込フォームの作成を

担当する。

プロジェクト管理

外資ブランディング会社でクリエイティブ部門の各種制作プロジェクト

の進行管理を行う。

外資系企業で英語力を活かせる仕事というと、翻訳や通訳、秘書業務など直接英語に関わる職種のイメージが強いのですが、実際の求人を見てみると法務や経理、営業アシスタントからマーケター、webデザイナーまで、実に幅広い部署で英語力が求められる仕事があることがわかります。経理やウェブデザインなど、英語力だけでなく、これまでの経験やスキルを活かせる仕事も多く、グローバルな環境でさらにスキルをブラッシュアップしながら働けるのも、外資系企業で働くメリットのひとつと言えそうです。まずは、多くの外資系企業から求人情報が集まる求人サイト・ジョブメリに登録して、英語力を活かして挑戦してみたい仕事を見つけましょう。

まとめ

  1. 外資系企業は各分野に特化した配置転換のないジョブ型採用が一般的で、成果主義が主流。配置転換が前提のメンバーシップ型採用が一般的で、勤務年数に応じて給与が上昇するケースが多い日本企業とは多くの点で違いがある。

  2. 外資系企業は、即戦力としてスキルを発揮することを転職者に求めるため、外資系企業での勤務経験がなくても転職は可能。

  3. 外資系企業で求められるスキルは、英語力、専門スキル、コミュニケーションスキルなど。 

  4. 外資系企業で英語力が求められる仕事は、直接英語に関わる翻訳や通訳などだけでなく、幅広い部署からの求人がある。

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