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旅行代理店で働く人の給料は?仕事内容や平均年収を紹介

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12分

旅行代理店で働く人の給料は?仕事内容や平均年収を紹介

城下 透子(しろした とうこ)

城下 透子(しろした とうこ)
雑誌編集プロダクションで紙媒体に携わったのち、人材派遣会社でコーディネーターを担当。
その後2019年に株式会社ecloreに入社。SEOサービスRank-Quest(ランクエスト)に参画し、現在はライティングチーム編集長として記事の執筆や監修を務める。

旅行代理店を含む旅行業界の平均年収は350万円程度です。本記事では、旅行代理店の仕事内容を説明するとともに、業界の現状や今後の動向についても解説しています。

CONTENTS


「旅行が好き」「語学力を活かしたい」といった理由から、旅行代理店で働きたいと考える方も多いでしょう。しかし、実際に転職や就職を考えると、「給料はどれくらいなのか」「将来性はあるのか」といった点が気になるのではないでしょうか。

そこで本記事では、旅行代理店で働く人の平均年収や業界の現状、今後の動向を解説します。
旅行代理店の収入面や将来性を事前に把握しておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

旅行業界とは?

旅行に関する業種は、主に「旅行業」と「旅行業者代理業」の2種類に分けられます。まずは、それぞれの概要から見ていきましょう。

旅行業


旅行業とは、旅行者が旅を安全に楽しめるように、さまざまなサポートを行う事業のことです。具体的には、パッケージツアーの企画・販売や、航空機・鉄道などの交通手段、旅館・ホテルといった宿泊施設の手配を行います。

旅行業者は、旅行商品の販売代金にくわえ、航空会社や鉄道会社、宿泊施設などから受け取る手数料によって収益を得ています。

旅行業者代理業


旅行業者代理業とは、旅行業者と契約を結び、その会社に代わって旅行商品を販売する事業のことです。お客様に対して、旅行プランの提案や予約手続きなどを行います。

旅行業者代理業者は、自社で旅行を企画するのではなく、契約先の旅行会社が用意した商品を販売することで収益を得ています。

旅行代理店の主な仕事内容

ここからは、旅行代理店が担う仕事の内容を詳しく見ていきましょう。

旅行代理店とは、旅行商品を取り扱う事業者を広く指す言葉です。
自社で旅行商品を企画する場合は旅行業者に、他社の旅行商品を販売する場合は旅行業者代理業に分類されます。そのため本項で紹介する仕事内容は、すべての旅行代理店に必ず存在する職種ではありませんので、その点にご留意ください。

旅行代理店の主な仕事内容

  • カウンターセールス
  • アウトセールス
  • 仕入れ担当
  • ツアーコンダクター
  • ツアープランナー

カウンターセールス


カウンターセールスは、旅行代理店の窓口で、お客様に対して旅行プランを提案する仕事です。旅行の目的や人数、予算、希望のテーマなどを丁寧にヒアリングし、それに合った旅行商品を提案します。

また、旅行契約の手続きや航空券・鉄道チケットの発券など、各種手配業務も担当します。

アウトセールス


アウトセールスは、社員旅行や修学旅行など、団体旅行を対象に旅行プランを提案する営業職です。各団体の担当者と打ち合わせを行い、目的や予算に応じた最適な旅行プランを組み立てます。

アウトセールスの特徴は、カウンターセールスのように店舗で接客するのではなく、取引先のもとへ訪問して商談を行う点です。訪問先で旅行の目的や予算などをヒアリングしたうえで、旅行プランを作成する必要があるため、提案力や企画力にくわえて、調整力も求められます。

仕入れ担当


仕入れとは、旅行商品を提供するために、交通機関のチケットや宿泊施設の客室などを確保する仕事のことです。航空会社や鉄道会社、旅館・ホテルなどと条件交渉を行い、より良い価格や条件で手配する役割を担います。

仕入れ価格は旅行商品の利益に大きく影響するため、企業の収益性に関わる重要な要素といえます。

ツアーコンダクター


パッケージツアーに同行し、旅行中のスケジュール管理や、観光地での案内を行うのがツアーコンダクターです。行程全体が予定通りに進むように管理しながら、旅行者が安心して楽しめるようサポートする役割を担っています。

ツアー中は、予期せぬトラブルや予定変更が発生する場合があるため、状況に応じて柔軟に判断できる対応力が必要となります。

ツアープランナー


ツアープランナーは、旅行商品を企画・設計する仕事です。旅行で訪れる観光地やイベントを選定し、移動ルートや滞在時間、収益性などを考慮しながら、旅行全体の内容を具体的に組み立てていきます。

ツアープランナーは旅行業界のなかでも花形業務とされており、旅行に関する幅広い知識が求められます。そのため、未経験者が最初から担当するケースは少なく、カウンターセールスやツアーコンダクターなどの現場業務を経験したうえで携わるのが一般的です。

旅行代理店の給料はどのくらい?


旅行業界の平均年収はおよそ350万円で、他業界と比較するとやや低い水準にあります。
旅行は景気や社会情勢の影響を受けやすく、旅行需要の変動によって、業績や収入が左右される傾向があるためです。

とはいえ、経験を積んで専門知識や接客力を身につけたり、資格を取得したりすれば、担当できる業務の幅が広がるため、収入アップを目指せる可能性は十分にあるでしょう。

旅行業界の現状と今後の見通し

旅行代理店で働く人の給料は、旅行業界全体の市場動向や、需要の変化に影響を受けます。本項では、旅行業界を取り巻く現状と今後の見通しについて解説します。

旅行業界の現状と今後の見通し

  • 宿泊業界の成長と人材不足への対応
  • 国内旅行市場の回復高単価化
  • インバウンド需要の回復と経済効果

宿泊業界の成長と人材不足への対応


旅行と宿泊は密接に関わっているため、宿泊業界の動向は旅行業界全体に大きな影響を与えます。そこで、宿泊業界の現状や今後の動向についてお伝えします。

2025年度の国内旅館・ホテルの売上高は、過去最高となる約6兆5,000億円に達しました。
その一方で、宿泊業界では深刻な人手不足が大きな課題となっており、安定した人材確保が求められています。

こうした状況を受け、現場では業務効率化や省人化が進み、AIやロボットを活用したサービスの導入など、デジタル化の取り組みが広がっています。
今後の旅行需要の拡大に対応するうえで、こうした業務改善やDXの推進は、宿泊業界の持続的な成長に欠かせない要素となるでしょう。

参照元:帝国データバンク「全国「旅館・ホテル市場」動向調査(2025年度見通し)」
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260330-ryokanhotel/

国内旅行市場の回復高単価化


観光庁の調査によると、2025年の日本国内における旅行消費額は、約26兆7,746億円(前年比+6.4%)に達しています。一方で、国内の延べ旅行者数は約5億5,366万人であり、2019年の約5億8,710万人と比較すると、人数ベースでは完全な回復には至っていません。
つまり、1人あたりの旅行消費額は増加傾向にあり、旅行の高単価化が進んでいるというわけです。

その背景には、物価上昇にくわえて、旅行に対する価値観の変化があります。単に観光地を巡るだけでなく、より充実した体験や質の高いサービスに対してお金をかける傾向が強まっているのです。
こうした傾向に伴い、旅行代理店でも顧客ニーズに合わせた提案・企画を行うスキルが、これまで以上に求められると考えられます。

参照元:国土交通省観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(速報)及び2025年10-12月期(1次速報)」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_00074.html

国土交通省観光庁「旅行・観光消費動向調査2024年 年間値(確報)p2」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001864689.pdf

インバウンド需要の回復と経済効果


2025年の訪日外国人旅行者数は約4,268万人であり、2019年の約3,188万人を上回る水準まで回復しました。円安の進行が、訪日需要を押し上げる要因となっていると考えられます。

また、訪日外国人による旅行消費額は約9兆5,000億円と過去最高額に達し、前年から16.4%の増加となりました。これは、訪日需要の回復にくわえ、1人あたりの消費額の増加も寄与しており、観光産業が日本経済に与える影響の大きさを示しています。
こうしたインバウンド需要の拡大により、旅行業界においては、語学力や海外顧客への対応力を持つ人材の需要が高まる可能性があります。

参照元:国土交通省観光庁「訪日外国人旅行者数・出国日本人数」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shutsunyukokushasu.html

国土交通省観光庁「訪日外国人旅行者数の推移」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001481840.pdf

国土交通省観光庁「2025年暦年の調査結果(確報)の概要」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001992584.pdf

旅行代理店で働くメリット

旅行代理店で働くことには、旅行に関する知識を深められるうえ、語学力やコミュニケーション力を活かせるなど、さまざまな魅力があります。そこで本項では、旅行代理店で働く3つのメリットを紹介します。

旅行代理店で働くメリット

  • メリット①海外で活躍できる可能性がある
  • メリット②好きなことを仕事にできる
  • メリット③割引価格で旅行を楽しめる

メリット①海外で活躍できる可能性がある


海外展開を行う一部の旅行代理店では、海外勤務を任される場合があります。また、ツアーに同行して参加者を案内する添乗業務や、パッケージツアー企画のための視察で海外を訪れる機会もあり、海外の文化に触れられる点は旅行業界ならではの魅力です。

さらに、近年では訪日外国人観光客の増加により、国内の業務でも英語をはじめとした語学力を活かせる場面が増えています。
「海外で仕事がしたい」「語学スキルを活かしたい」という方にとっては、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。

メリット②好きなことを仕事にできる


旅行が好きな方にとっては、日々の業務を通じて旅や観光に関われることが、旅行代理店で働く大きなメリットとなります。

旅行代理店の仕事では、自身の旅行経験や知識を活かしながら、お客様一人ひとりに最適な旅行プランを提案することが可能です。自身が提案や手配に携わった旅行について、利用者から感謝の言葉をもらえることもあり、やりがいを感じられる場面もあるでしょう。
このように、旅行を通じて思い出づくりに関われる点もまた、旅行代理店の仕事の大きな魅力といえます。

メリット③割引価格で旅行を楽しめる


旅行代理店によっては、福利厚生の一環として、通常よりもお得な価格で旅行できる場合があります。
たとえば、自社のパッケージツアーを社員向け価格で利用できるほか、航空会社や宿泊施設などで、旅行業界関係者向けの優待料金を利用できるケースもみられます。

こうした制度には、旅行先やサービスに関する知識を深める目的もあり、実際に旅行を体験することで、接客や旅行プランの提案に活かせるでしょう。

旅行代理店で働く際の注意点

旅行代理店で働くことには、さまざまなメリットがありますが、事前に知っておきたい注意点もいくつか存在します。以下の3つの注意点を押さえたうえで、将来のキャリアプランを考えましょう。

旅行代理店で働く際の注意点

  • 注意点①他業界と比べて給料が低い
  • 注意点②外部環境の影響を受けやすい
  • 注意点③土日・祝日に出勤する可能性がある

注意点①他業界と比べて給料が低い


旅行代理店で働く際の注意点としてまず挙げられるのは、他業界と比較して給料の水準が低いことです。

今後は旅行需要の回復や市場の拡大に伴い、業界全体の年収水準も上昇していく可能性があるといわれていますが、現時点では他業界と比べるとやや低い傾向があります。
収入面を重視する場合には、待遇だけでなく福利厚生やキャリアパスなども含めて総合的に判断するとよいでしょう。

注意点②外部環境の影響を受けやすい


旅行業界は、景気の変動や自然災害、社会情勢などの影響を受けやすい業界です。

現在は旅行需要の回復が進んでいるものの、新型コロナウイルスの流行時には旅行者数の減少や市場の停滞が発生しました。さらに、海外での紛争やテロ、円安による海外旅行需要の低下なども、業績に大きな影響を与える要因となります。

こうした外部要因によって予約数や売上が左右されるため、旅行代理店で働く際は、外部環境の影響を受けやすい特性がある点を理解しておくことが大切です。

注意点③土日・祝日に出勤する可能性がある


旅行代理店では、土日・祝日に出勤を求められる可能性もあります。なぜなら、週末や連休中は、旅行の相談や予約手続きが増える傾向にあるためです。

旅行代理店で働く際は、土日・祝日に休みを取りにくい場合があることも念頭に置いておきましょう。

旅行代理店へ転職する際に有利になる資格

旅行代理店への転職では、業務に役立つ資格を取得しておくことで、自身の知識やスキルを効果的にアピールできます。ここでは、旅行業界で評価されやすい代表的な資格を紹介します。

旅行代理店へ転職する際に有利になる資格

  • TOEIC・英検
  • 旅行業務取扱管理者
  • 旅程管理主任者資格

TOEIC・実用英語技能検定


語学力を証明できるTOEICのスコアや実用英語技能検定(英検)などの資格は、旅行代理店への転職において有効なアピール材料となります。これは、訪日外国人への対応や海外ツアーの企画・手配など、業務のなかで英語を使用する機会があるためです。

特にTOEICのスコアは、ビジネスにおける英語力を示す指標として、多くの企業で評価されています。高スコアを取得していれば、履歴書や面接で語学力を具体的に示すことができるでしょう。
また、英検は2級以上を取得していると、採用選考の場で評価につながりやすいとされています。

旅行業務取扱管理者


旅行業務取扱管理者は、旅行業者および旅行業者代理業者の営業所ごとに1名以上の選任が義務づけられている、旅行業界で唯一の国家資格です。旅行商品の契約や取引に関する管理業務を担う立場となるため、旅行業界では高く評価されています。

採用選考の時点で取得が必須となるケースは多くありませんが、保有していれば、旅行業界に関する専門知識を持っていることをアピールできます。また、企業によっては資格手当が支給される場合もあり、入社後のキャリア形成や評価面でも役立つ資格といえるでしょう。

参照元:国土交通省観光庁「旅行業務取扱管理者」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/ryokogyoho/kanrisha.html

旅程管理主任者


旅程管理主任者は、パッケージツアー中のスケジュール管理や、参加者対応を行う添乗業務に必要な資格です。

同資格は、国内ツアーのみ対応できる「国内旅程管理主任者」と、海外ツアーにも対応可能な「総合旅程管理主任者」の2種類に分けられます。特に海外旅行を扱う旅行代理店では、総合旅程管理主任者の資格が活かせる場面が多くあります。

旅行代理店の給料は他業界と比べて低いものの、今後の市場成長は期待されている

旅行代理店をはじめとする旅行業界は、他業界と比較すると平均年収が低い傾向にあります。とはいえ、今後は国内旅行需要の回復や訪日外国人観光客の増加により、市場の成長が期待されています。
業界の動向に引き続き注目しながら、自身のスキルや経験を活かせる働き方を実現しましょう。

旅行代理店はもちろん、語学力を活かせる仕事をお探しの方は、人材サービス「ジョブメリ」をぜひご活用ください。
また、ジョブメリはイベント業界への人材紹介も得意としています。旅行代理店で培った語学力や接客力、提案力を活かして、給料アップやキャリアアップを目指したい方もお気軽にご相談ください。

まとめ

  • 旅行代理店の給料は他業界と比べて低めだが、旅行需要の回復やインバウンド増加により、今後の市場成長は期待できる。

  • カウンターセールスや企画、添乗など職種は幅広く、接客力・提案力・語学力を磨くことで活躍の場を広げられる。

  • 転職を目指すなら、仕事内容や勤務条件を理解したうえで、TOEICや旅行業務取扱管理者などの資格取得も検討しよう。

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