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Vol.10

知ってる?"関税"を表す英語"tariff"・"customs"・"duty"の使い分け_Vol.10

~どれを使うかで、意味も場面も変わる!ネイティブの使い方~

UPDATE

3分

知ってる?"関税"を表す英語"tariff"・"customs"・"duty"の使い分け_Vol.10

「関税=duty」って思っていませんか?実は使い分けがあるんです!

日本語では「関税」とひとくくりにされがちですが、英語では"tariff"、"customs"、"duty"と複数の単語があり、それぞれ使われる場面や意味が異なります。
免税店の「duty-free」や、空港での「customs declaration」など、聞いたことがある表現も多いはず。さらに、ニュースでよく見る「トランプ関税」は"Trump tariffs"と表現されます。
今回は、それぞれの単語の違いと使い分けのポイントを紹介します。

word insightどんな単語?

duty

  1. (特に輸入品にかかる)税金、関税
    商品に課される税金そのものを指す

customs

  1. 税関、通関手続き
    国境を越える際の検査や申告手続きに関する機関・行為

tariff

  1. 政府が定める関税率、関税政策
    特定の品目や国に対して課される関税の制度やその率

usage notesここがポイント

ポイント:関税に関する英単語は、使う場面で選び分ける!

"duty"は「税金そのもの」を指し、"duty-free"(免税)などで使われます。
"customs"は「税関」や「通関手続き」の意味で、"go through customs"(税関を通る)などの表現に使われます。
"tariff"は「政府が定める関税率」や「政策としての関税」を指し、"import tariffs"(輸入関税)や"Trump tariffs"(トランプ関税)のように使われます。
それぞれの単語が示す対象や文脈を理解して、正しく使い分けましょう。

native perspectiveネイティブの使い方

日本語では全て「税」。英語では「どういう税か」によって使う単語が違う。

微妙に指している内容も違うので、詳しく見ていきましょう。

"tariff" は「政府が定める関税率」=制度そのものを指す

"tariff" は 国が設定する税率・税体系 を指すことが多く、「関税政策」「関税表」「関税率」など 制度レベルの話 に使われます。

• tariff rate(関税率)
• tariff schedule(関税表)
• tariff policy(関税政策)
ニュースや政府文書でよく登場する単語です。

 "customs duty" は「実際に払う関税」=金額そのもの

"customs duty" は、輸入時に実際に課される税金を指すしますので、「この商品にいくら関税がかかるか」という具体的な金額の話に使われることが多いです。

• pay customs duty(関税を支払う)
• customs duty exemption(関税免除)
実務・物流・貿易の現場でよく使われます。

ニュアンスの違いは「制度 vs 実際の支払い」

• tariff → 制度・税率の話
• customs duty → 支払う税金の話
日本語ではどちらも「関税」と訳されますが、英語ではこの区別が明確にされます。

会議やメールでは "tariff" が政策寄り、"customs duty" が実務寄り

• 政策・国際情勢 → tariff
• 物流・輸入コスト → customs duty
文脈で自然に使い分けられるとプロっぽい印象になります。



種類別・実用例文

Tariff(制度・税率の話)

The government announced a higher tariff on imported steel.
(政府は輸入鉄鋼の関税率引き上げを発表した。)
Tariff changes will affect our long-term pricing strategy.
関税率の変更は長期的な価格戦略に影響する。)

Tariff(政策・国際ニュース)

The new tariff policy will impact all electronic products.
新しい関税政策は電子製品全般に影響する。)
Several countries are negotiating tariff reductions.
(複数の国が関税引き下げ交渉を行っている。)

Customs duty(実際に払う関税)

We need to pay an 8% customs duty on this shipment.
(この貨物には8%の関税を支払う必要がある。)
The customs duty was higher than expected due to the product classification.
(品目分類の関係で、関税額が予想より高かった。)

Customs duty(輸入コストの話)

Higher customs duties may require us to adjust the retail price.
関税が高くなると、小売価格の調整が必要になる可能性がある。)
This product is exempt from customs duty under the current regulation.
(この製品は現行規制のもとでは関税が免除されている。)

Tariff vs Customs duty(違いがわかる例文)

The tariff rate is set at 10%, but the customs duty we pay depends on the declared value.
関税率は10%に設定されているが、実際に支払う関税額は申告価格によって変わる。)

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著者プロフィール

I.H

I.H
上智大学文学英文科卒。日本コンベンションサービス株式会社にて、外資系企業の通訳者やオリンピックのアテンダントなど語学スタッフのコーディネートを担当、のべ2000人以上の採用に携わる。自身の英語学習経験を活かし、プロの通訳者とJCS通訳テストを開発するなど、語学に関する人材サービス業のスペシャリストとして15年以上勤務。CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)資格および国家資格キャリアコンサルタント資格を取得し、登録スタッフへのキャリアコンサルティングにも従事。

S.T

S.T
米国生まれ。英語教育/言語学を専門とし、大学卒業(修士)後、TESOL資格取得。
拠点を日本に移し、外務省で通訳講師・私立大学で言語学講師を務め、語学検定の監修なども手掛ける。
同時にフリーランスおよびインハウス通訳者としても活動、国際関係・法律・宇宙研究開発・IT・機械など幅広い領域の通訳に対応し活躍中。

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